SetCPUとTrickster MOD(要root)
Androidをroot化した後に導入するアプリの中に
SetCPU for Root Users(http://play.google.com/store/apps/details?id=com.mhuang.overclocking)
と
Trickster MOD Kernel Settings(http://play.google.com/store/apps/details?id=com.bigeyes0x0.trickstermod)
というアプリがあります。
この二つのアプリは内容が重なる点もありますが
それぞれのアプリでしっかりと特徴があります。
今回はこの二つのアプリの違い・選び方についてまとめていこうと思います。
結論からいくと
Nexus4、Nexus7→Trickster MOD
106SH→SetCPU
と使い分けています。
なぜ使い分けているかは、この二つのアプリの特徴を見れば分かります。
<共通点>
・CPUのオーバー/ダウンクロックが設定できる。
・I/Oスケジューラの設定ができる
・クロック毎の電圧が設定できる
と大きくまとめるとこのような感じです
では、逆にそれぞれのアプリでしかできないことはなんでしょうか。
<SetCPU>
・Profileを設定し、条件毎にクロック・ガバナーを変更できる
(例:特定アプリ起動でクロック最大。画面オフで最小クロック等)
・電圧やCPU負荷のテストがアプリ内でできる
(オーバースペックにより不具合が起こる可能性が多少は減る?)
<Trickster MOD>
・I/Oの先読みバッファサイズを指定できる
・GPUのクロック・ガバナーの設定ができる
・カーネル毎の細かい設定ができる
となっています。
※ちなみに上記内容は、それぞれ別アプリでも可能です。
・・・念のため、わかりにくい単語を簡単に解説しておきます。
・クロック
=動作速度やパフォーマンスと読み替えてください。
・I/O
=Input/Outputの略です。SDや本体ストレージの「読み込み」と「書き込み」です。
・I/Oスケジューラ
=I/Oを「どのようなルールに従って行うか」を表します。詳細はググればすぐに出てきます。。
・ガバナー
=I/OスケジューラのCPU/GPUバージョンと読み替えてください。
・先読みバッファサイズ
=上記I/Oスケジューラを行う際の容量の大きさです。
さて、そろそろまとめていきましょう。
記事の最初の方で、二つのアプリを使い分けていると書きました。
勘のいい方は、なぜ使い分けているかわかったかもしれません。
つまり106SHはカーネルの書き換えを行っていない為
Trickster MODでのカーネルの設定項目にあまり意味がありません。
(0ではないですが、、、)
逆に、Nexus4、Nexus7は頻繁にカーネルの書き換えを行うので
Trickster MODの設定が非常に便利なのです。
そして、私の場合Nexusは基本的に非常にサクサク動作するので
オーバークロックも必要なく、逆にクロックを下げて使用しています。
ですので、Profileまで設定して、クロックをいじる必要性があまりありません。
・・・理解していただけましたでしょうか?(笑)
非常に簡単にまとめると
カスタムカーネル有→Trickster MOD
カスタムカーネル無→SetCPU
と使い分けて頂いていいかと思います。
SetCPUはカーネルの設定こそできませんが
CPUの扱いに関しては本当に天下一品なので・・
私のまわりでも、この二つのアプリの違いが分からない
という声をちらほらと聞いたので、まとめてみました。
結局は個人個人が何を重視するか、という話しになりますが
検討の参考になれば幸いです。