Android4.4に実験的に搭載されるARTとは?
今回は少しお勉強です。
Android4.4には実験的に新しいランタイムである「ART」が搭載されています。
まずはランタイムとはなにか?
これはAndroidアプリ=Javaを動作させる際に使用される仕組みのことです。
世の中には様々なアプリがありますが、そのアプリが様々な環境で動作できるのは
このランタイムという仕組みがあるからです。
Androidでは、このランタイムとして「Dalvik」という仕組みが使われてきました。
しかし、この「Dalvik」という仕組みでは、これ以上のスピードアップが見込めないとなってきたのです。
そこでAndroid4.4から実験的に「ART」と呼ばれる新しい仕組みが搭載されることになりました。
「ART」とは「Android runtime」の略で従来の「Dalvik」よりも50%近くのスピードアップが図れるとのことです。
Googleが2年かけて開発してきた仕組みというだけあって、なかなか期待できそうです。
しかし、この「ART」ですが、アプリやハードが対応していないと意味がない上に
現在はまだ実験段階ということですので、安定性は微妙なところです。。
個人的には「Dalvik」での動作に全く不満を感じていないのですが
やはり少し試してみたいと思ってしまいますね(笑)
この「ART」ですが、Nexusシリーズでは
Nexus5・Nexus4・Nexus7(2013)で利用できるということで
Nexus10・Nexus7(2012)では利用できません。
カスタムROM等で対応するものもあるかもしれませんが
今のところは様子見ですかね。
ちなみに、「ART」は開発者向けオプションから設定ができます。
設定後は再起動が必要ですが、すぐに「ART」と「Dalvik」の切替はできるので
気になる方は試してみてはいかがでしょうか?